JUKUWAYS 31歳で塾の講師となった男の観た映画
2010年 06月 14日
いやー
とってもいい映画を観てしまいました。
30歳のころに
母親の病気を知らされて
少しでも親孝行になればと
京都での仕事を辞めて、この町に戻ってきた
そんなわたしへの
ちょっとしたご褒美のような映画でした。
ストーリーは
正直言わせてもらえば、先が読めるような展開なのですが
そこがいいんですよね、とっても。
それは「寅さん」映画然り、「水戸黄門」然りです。
安心して感情移入できました。
鉄道に全く興味のないわたしなのですが
バタデンには乗ってみたいと思いました。
田園風景を走り抜ける電車。
その中に生活感いっぱいの老人や学生が数人。
とっても詩的です。
でね、ジャニーズやらアイドルやらは全く出てこないですよ。
第一、主演は中井貴一さん49歳ですからね。
キムタクもウェンツくんもいないですよ。
実力派俳優、スタッフの皆さんが、
「これぞ日本映画だというものをつくろう!」の気概で
ささやかな庶民のささやかな変化を
文字通り実力の限りを発揮して
それでいて力まず、決してしつこくなく爽やかな作品に仕上がっています。
「これが売れなきゃ日本の映画ファンのレベルが分かるぞ!」と
わたしたちに挑戦状を叩きつけたような
そんな
あっぱれな映画でした。
こりゃ続編あるかもですね。
「終点までちゃんと乗ってくれよな」
「はい」
号泣しちゃったのは勿の論です。
by mt_over164
| 2010-06-14 15:28
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